幻肢痛とは何だろう?~前編~

本日は、「幻肢痛とは何だろう?」の前編について、お伝えさせていただきます。
あなたは、幻肢痛「ファントムペイン」という言葉を耳にしたことはありますか?
まさしく、身体の不思議といっても過言ではありません。
まずは、この話を聞いてください。
ある村に住んでいる若者が、戦地へ出向き戦いに行くことになりました。
母親 「ついにあなたにも、あの戦地で戦う日が訪れたのね。」
青年 「あ~そうだよ、母さん。けれども、俺は立派な兵士として選ばれたんだ。この国を守るために、全身全霊で戦ってくるよ。」
母親 「まあ、立派に育ってうれしいわ。生きて帰ってくるのよ。」
青年 「大丈夫だよ、母さん。」
戦地へと出向いた青年は、負傷しながらも戦い続けました。
しかし、ある日相手の兵士に不意を突かれ大きな傷を背負います。
青年 「しまった、俺もここまでか。ごめんよ、母さん。」
仲間の兵士 「おいしっかりしろ、大丈夫か?」
青年は、救急室に運ばれ手当てを受けました。
命は救われたのですが、大切な右腕を失ってしまいました。
数日間眠り続けていた青年は、目を覚ますと、ベッドの上に仰向けになっていたのです。
青年 「ここはどこだろう?俺はあの時殺されたのではなかったのか?」
仲間の兵士 「お、気付いたか?無事でよかった。」
青年 「あ、あ~」
仲間の兵士 「何かあったらいつでも呼んでくれ。俺でできる事なら何でもするからな。」
青年 「ありがとう。ところで右腕が痛いんだがみてくれないかい。」
仲間の兵士 「右腕?何を言っているんだ、お前は負傷して右腕を失ったんだよ。」
青年 「はっはっ何を言うんだ。痛みの感覚はあるんだぞ。」
この青年は、確かに戦地で負傷して右腕を失っています。
すでに、ないはずの腕に痛みの感覚が存在するのはどうしてでしょう?
次回に続く…
(あん摩マッサージ指圧師/高野智洋/整体院Happy・Bird院長)
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