睡眠でお悩みの方へ

睡眠でお悩みの方へ

人生の三分の一は「睡眠」時間である、とよく言われますね。

しかし、その「睡眠」について「寝付けない」「眠りが浅い」「朝早く目が覚めてしまい、眠れない」というお悩みを抱えている方もたくさんいます。睡眠導入剤に頼っていらっしゃる方もいるかもしれません。

「眠れない」原因は、実はひとつではありません。たくさんありますが、下の4種類であることが多いようです。

①身体的要因

何らかの疾病やケガによる痛みや不快感、その治療のための薬の影響で眠りにくい。

感染症にかかって治ったあとに眠れなくなる方もいらっしゃるようです。

この場合は、病気の治療を最優先する必要があります。

②精神的要因(ストレスや不安)

ストレスは心理的な緊張状態を引き起こし、交感神経が優位になります。脳が興奮した状態になるため寝つきが悪くなります。

この②の要因が原因である方はとても多いのですが、自覚がない場合もあります。

自分では「ストレスなどない」と思っていても、実は限界に達している場合があります。

仕事やその他のことが忙しくても、一度立ち止まり、自分自身を見つめる必要があります。

➂生理的要因(体内時計の乱れ)

人間の体は「25時間」の体内リズムで動いていますが、地球のリズムは「24時間」です。

この体内リズムの乱れが睡眠に影響します。

シフト勤務、昼夜逆転の生活で乱れるのはもちろん、不規則な食事時間や食事内容でも乱れます。

外に出ない、運動をしない、スマホをずっと見ていてブルーライトを浴び続ける、なども乱れの原因です。

この場合は、朝起きたら太陽の光を浴びる、軽いウォーキングをする、バランスのとれた食生活を心がける、などいわゆる「健康的な生活」をすることで改善していきます。

④環境的要因

睡眠はとても繊細な身体活動なので、音、光、気温、寝具などの影響を受けます。

騒音というわけではなくても、冷蔵庫など家電の音が気になる、部屋が散らかりすぎている、明るい光が外から入ってきて眠れない、暑すぎるあるいは寒すぎる寝具、合っていない枕やマットレスなどが眠りに影響を与えていないか、チェックする必要があります。

寝室の環境などは①~➂と違い、目に見えるものなので、いちばん最初にチェックするとよいでしょう。自分の居心地のよい睡眠環境をつくっていきましょう。

これら4つの要因が原因であることが多いのですが、これらはメンタルや環境、生活習慣に基づくものなので、ご本人に気づいていただく必要があります。

そのため、当院では「睡眠ダイアリー」を2週間~1ヶ月書いてみることをオススメしています。

睡眠や食事の記録をつけることで、ご自身の適正睡眠時間や体調などが客観的に把握できるようになり、対策がとりやすくなります。

質の良い睡眠を得るための食事とは

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